多すぎる会議
毎日、朝、昼、晩の3回。
3度の飯ではございません。。。
国内某大手メーカーのソフト開発での定例進捗会議です。それぞれで各0.5〜1.5H。
実に長いし多い…
手戻りと検討にかける時間を極力なくす事が目的らしいが、見てるだけで息が詰まる。
その他、突発的な緊急会議も挟まれるとほぼ1日中会議。
これじゃ進捗が上がるわけもない。
ましてエンジニアも自分自身で考えて作って、失敗して、解決を繰り返して上がるスキルも身につかない。
失敗を恐れてクリエイティブな発想も浮かばないだろう。
メーカー側も開発予算がギリギリだからだと言うが、あまりにも金ありき過ぎて、やりきれない気持ちになる。
ぶっちゃけこんなんで作られたシステムが、社会的に役立つとは思えない。
半導体不足の影響とPython
ここ半年騒がれてきた半導体不足の問題が、いよいよ開発現場でも吸収しきれない状況になってしまった。
これを読んでくださってるエンジニアの皆様も現場でリアルに感じていらっしゃると思います。
私の身近な所では今秋、東京ビッグサイトで開催される展示会に出す製品の部品調達が遅れに遅れて製造スケジュールが組めないことが確定してしまいました。しかもめちゃ高い…
そして、メカ屋さんが長い間止まる事なく設計し続けていたD社さん向けのFA装置の開発も止まってしまいました。
世界のトヨタさんですら減産するレベルなので、国内ほぼ全ての製造メーカーや下請メーカーはどこも厳しい状況にあると思います。
物価と賃金の影響も出そうです…
こんな状況の中、ソフト開発の案件は次々と舞い込んで来るんですよね。
こっちがダメでもあっちやろうみたいな感じで凌げるので、ソフトウェア・IT系は強いです。
Python教わろうかな。。。
立ち上がりはギリで年内間に合いそうだな。
組込系の依頼
「もしもし、お久しぶりです。K藤です。お元気ですか。」と突然の電話。
「はいはい、覚えてますよ。突然どうしたの?」と私。
すると、
「組込系のエンジニアお願いしたいんですけどいますか?」とK藤くん。
「Cでいいの?メカじゃなくて?」と私。
「C++とLinuxの経験とあと…他もあるんですけど詳しくわかってなくてすいません(苦笑)」とK藤くん。
K藤くんはメカ屋さんだけど、社内のソフト部門から相談されて、私に連絡をくれたとの事。
K藤くんとの過去を振り返ればそこの会社へ紹介してかれこれ10年近く経っている。
今は課長になっているとのこと。
声のトーンだけで彼の成長ぶりが伝わってくる。
もうK藤くんじゃなくて、K藤さんですね。
場所は岩手県。
色々ハードルあるけど彼のチカラになってあげたい。よし、頑張ろう!!
イチゼロの世界
白か黒か?
元エンジニアのしんちゃんはいつも答えを求めていた。
相手に質問して曖昧な答えにはすかさず
「結局、どういう事ですか?」
ハッキリと問う。
食事では美味いか不味いか。
時間では早いか遅いか。
対人関係では好きか嫌いか。
そして仕事では出来るか出来ないか。
コンピューターのような男だ。
時々、周りから煙たがられて、それでも引き下がらない彼の真っ直ぐさが個人的にはユニークに見えて好きだった。
とある半導体プロセス検証で彼は白黒つけられない難問にぶち当たっていた。
彼の様子がおかしくてどうしたのか尋ねたところ、後頭部を引っ張られてるかのような痛みがあると言っていた。
頭の中に小人(コビト)がいて、後頭部で神経を引っ張っていると言っていた。
初めは仕事中だけだった痛みが、帰宅後も継続するようになって病院に行ったが、幸いストレスの影響で病気ではないと診断されていた。
彼は潔くエンジニアから足を洗った。
その後、8割女性の職場へ転職し、3年で彼は変わった。
相手に合わせるスキルを身につけたのだった。
そして間も無く、、、年上の彼女が出来た。
頑なに無駄をしない彼が、毎週末50キロ離れた彼女の家に通って3年が経っている。
人は変われるということを彼から学んだ気がする。
今、必要とされるエンジニアとは
ざっくりと
モノづくりには外観を司るメカ設計者、
製品の性能を司るエレキ設計者、
そして動きを制御するソフト設計者が必要になる。
開発要求として、メカは繊細かつ大胆に、エレキ部品は小型化且つ早く強く、ソフトはバグを無くしプログラミング効率を求められてきた。
それぞれの分野のエンジニアはその道のスキルや個性が強くなる代わりに、人間関係の器用さを失う人が多い。
職人やスペシャリストと言うと聞こえはいいが、ただの頑固ジジイでは現場でのトラブルが絶えず使い物にはならない。
今、必要なエンジニアは、思いやりを持った上で、スキルを活かせる人材である事が重要だ。
価格:990円 |